山本~相の股沢

山本~相の股沢

kanita-2

50000分の1地形図「蟹田」(平成15年国土地理院発行)から引用・加工

Cimg0434 軌道跡が行止まりとなったので、一度引き返してB地点に向かうことにした。途中地図A地点に差し掛かると、民家の脇の小道の先に古い橋を見つけた。

Cimg0432 見た目はかなり傷んで危なそうだが、意外としっかりとしていて、歩くのには全く支障はない。それでも、やっぱり不安なのか横には鉄製の橋が架かっていた。
近所のおばあさんと話をしたら、ここを森林鉄道が通っていたという。軌道跡は道路になっていて、ここを通って山菜取りに行くという。この奥は山菜の宝庫だそうだ。

Cimg0433 ここは、かつて津軽森林鉄道の清水股支線が通っていた。前方の高架はJR津軽線である。そして、橋の下を流れているのは清水股沢である。
Cimg0905 軌道跡の南側の道路を通ってB地点に向かう。この道路は軌道跡よりもかなり高い所を通っている。B地点の手前、道路が左にカーブする辺りから、急な下りとなる。そして、下りきったところが地図B地点(写真左)である。
B地点で道路と軌道跡が再び合流するのだが、木が茂っている中で、1ヶ所だけ、ぽっかりと穴が開いているところがある。ここが軌道跡である。
B地点からは、軌道跡は一部道路と重ならない部分もあるようだが、この部分については確認できなかった。

Cimg0516Cimg0518 地図C地点に到着する。道路に架かる橋の名前は「相ノ股橋」である。下を流れているのは、相の股沢である。

Cimg0517 相の股沢に沿って、笹薮がまっすぐに延びている。これが軌道跡である。軌道跡はここで道路と別れ、相の股沢に沿って進んでいく。そして、その先には「相の股隧道」があるはずだ。しかし、この笹薮ではバイクはもちろん、徒歩でも侵入は無理と思われた。
どうしようかと地図を見ると、県道の旧道から相の股沢へ行く道路があるようだ。
Cimg0438 県道鯵ヶ沢蟹田線の旧道に向かう。1999年にこの道路の北側に大平トンネルが完成し、新道がそちらを通るようになり、旧道化してから6年経っ ている。それでも通行止めにはなっておらず、維持管理もされているようである。大平トンネルができるまでは、ここは冬季閉鎖区間であった。

Cimg0439 相の股林道の入口(地図D地点)である。ここから急な坂道を一気に相の股沢まで下りていく。

Cimg0461 坂道を下りると、相の股沢である。現在の地図には相の股隧道は全く記されていない。ここから先は、昔の地図と現在の地図を見比べながら、相の股隧道を探さなくてはならない。


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