A地点の工場の手前で軌道跡が遮断されてしまったので、工場の反対側に行ってみると、工場に向かって軌道跡が続いていた。工場の方へ近づいてみる。築堤が見られないので、軌道跡と知らなければただの農道に見える。
B地点の工場側から見てみると、軌道跡はまっすぐに続いている。現状を見ると、わざわざ築堤を削ってまで平らにする必要性もまさそうなので、最初から築堤されていなかったのかもしれない。
それでも、しばらく進むとまた築堤が復活する。軌道跡は相変わらず農道として利用されている。
軌道上に橋と橋台が出現した。橋はごく小さいものだが、橋台はコンクリートでしっかりと造られている。
横から橋を見てみる。木製の橋桁の上に土を盛った構造になっている。この形式は森林鉄道の小規模な橋でもよく見られるので、現役時代のまま使われていると思われる。
築堤の法面に石を積んで補強しているところがあった。どうやら、隣接地の所有者が築堤の崩れた部分を直したようだ。
やがて、築堤上から車の轍が消えてきた。この辺りは車の出入りがないようだ。マップルの地図上ではC地点でからしばらく道路が途切れているのだが、そろそろC地点に近づいてきたようだ。
C地点に到達。道路の左右前方は笹藪となっているので、これ以上先へは進めない。
仕方がないので、軌道跡を下りて側面から軌道跡を見てみる。築堤自体はまだすっと続いている。
築堤の先に墓地が出現した。墓地の左側は墓地よりも低いので、軌道上に墓地の一部があるようだ。
墓地の反対側に出る。築堤の形は明確ではないが、明らかに周囲よりは高くなっているので、ここが軌道跡なのは間違いない。やはり、軌道上に墓地が食い込んでいるようだ。
墓地を過ぎると軌道跡は藪の状態になる。ただ周囲より明らかに高いので築堤とわかる。
やっと、藪が刈り払われたところに出た。車が通る道路として使われている様子はないが、人が歩くためなのか・・・
そこを抜けると、きれいに手入れをされた築堤が現れた。作業場として使っているのであろうか、農業用資材が置いてある。
その先は再び草が生い茂っているが、前方の青い屋根の小屋は軌道上にあるように見える。
この小屋は明らかに軌道上にあるようだ。軌道跡は不動産屋が買い取って売買されているようなので、この小屋も私有地となった軌道跡に建てられているのだろう。
D地点付近。軌道跡はかなり不鮮明になってきた。道になっている部分が軌道跡なのであろうが、小屋が建っている辺りも軌道跡の一部のような感じだ。
D地点には神社がある。その名は「大山祇神社」。いやゆる「山の神」だ。鉱山のあるところにはよく祭られている。滝沢地区にはほかにも大山祇神社があるのだが、そこには過去に鉱山があった可能性が高い。ここも、空中写真で見ると、過去に採掘が行われた形跡がある。
神社を過ぎると、前方に水路のある人工的な斜面が現れる。そしてそのさらに前方、軌道が通っていたと思われるところには家が建っている。ここに至って軌道跡の確認はかなり困難となった。