六郎隧道~旧今泉土場(その1)
古い地形図を見ると、六郎隧道を出た後、森林鉄道と県道(旧道)はほぼ隣り合う形で進んでおり、藤ノ森付近で1度交差していた。現在の県道は、やまなみトンネルの開通に合わせて、拡幅や線形の変更が行われているため、この付近では軌道跡はほとんど残っていない。
地図A地点には、旧道と道路橋が残っている。
旧道跡を利用して、青森県の西北地域県民局地域整備部の倉庫が建てられている。
先ほどの旧道の道路橋をよく見てみると、橋台の隣に台形のもうひとつの橋台がある。この形の橋台は、この辺りの森林鉄道の橋台によくみられるものであ り、これも森林鉄道の橋台であろう。 このように、この付近では旧道と森林鉄道は並んで通っていた。このように道路と軌道が隣接していたため、道路の改修 により軌道跡がほぼ破壊されてしまっているようだ。
地図B地点では、わずかに軌道跡が確認できる。写真左上は、コンクリートの暗渠と築堤である。築堤はほぼ完全な形で残っている。
川の部分には、道路橋の橋台と一体化している古い橋台があり、これも森林鉄道のものであろう。
森林鉄道と旧道が交差していた藤ノ森付近からC地点までは道路が新たに造られたものと思われるが、かつて道路があったと思われる辺りは原野と化しており、廃道や森林鉄道の痕跡は確認できなかった。
旧道は100mほど残っているだけで、またすぐに現道に合流する。 ここで旧道に入ると、まもなく左側に未舗装の道路が見えてくる。
旧道から分かれたこの道が軌道跡である。現在では水田(休耕田)の中を通る農道として利用されている。このため、軌道跡は明確に残っている。