広瀬~旧蟹田土場

広瀬~旧蟹田土場

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25000分の1地形図「蟹田」(国土地理院地図閲覧システムより引用・加工)

Cimg0957 広瀬を過ぎると、山が海に迫ってくる。そのため、地図A地点辺りでは道路と津軽線が並んで通っている。ちょうど津軽海峡線の貨物列車が通過している。

Cimg0958 地図B地点で外ヶ浜町(旧蟹田町)に入るころには、道路の右側はすぐ海である。

tugarukidouph この写真は、鉄道ホビダス編集長敬白というブログの津軽森林鉄道跡をゆく。(下)(2006年12月21日)に掲載されている写真である。根本幸男氏が1961年に津軽線気動車内から撮影したものということである。地形の様子から、C地点付近、まもなく蟹田の町に入ろうとするあたりと思われる。
この写真を見ると、津軽森林鉄道、津軽線、国道280号が並行している様子がよくわかる。

Cimg0962 列車が通過したのを見計らって、線路に近づいてみる。津軽線の山側の草が茂っているところが軌道跡である。ただ、昔の津軽線の写真と比較すると、現在の 津軽線はかなり直線的になっている。青函トンネル開通に際して路盤の強化とともに、列車の高速化のために線路の直線化が行われた結果と思われる。
このために、津軽森林鉄道の軌道跡の一部は、津軽線の下敷きになってしまっているかもしれない。

Cimg0963 地図C地点で、山が途切れ平野が広がってくる。

Cimg0964 線路に沿って道路が現れるが、この道路が軌道跡と思われる。現在の津軽線敷地が、本来は森林鉄道敷であり、津軽線の工事の際に、森林鉄道は山側に追いやられたようである。

津軽森林鉄道蟹田付近ちょうどこの付近を撮影した昭和42年のニュース映像からキャプチャーもの。現在道路となっている部分を森林鉄道が走っている。

Cimg0512 蟹田駅の手前に踏切がある。その名前は「蟹田土場踏切」。ここが、かつて蟹田土場であったことを示している。

Cimg0965 地図D地点一帯が、旧蟹田土場跡である。

Cimg0413 これが現在の蟹田森林事務所である。かつての職員住宅を改造したような小さな建物である。実際、「山火事用心」という横断幕がなければ、ここが森林事務所だとは気が付かないくらいである。

Cimg0416 津軽森林鉄道が建設されていた当時、船で運ばれてきた建設資材はここに荷揚げされ、ここからシェイ式蒸気機関車で建設の最前線に運ばれた。かつては機関庫や貯木場があったのであろうが、今は森林事務所だけが、かつてここに土場があったことを伝えるだけである。


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